【中国】変面の仕組みが知りたい!国家機密って本当?からくりを徹底解説

【中国】変面の仕組みが知りたい!国家機密って本当?からくりを徹底解説

中国の伝統芸能である「変面」は見たことはあるけど、それが変面ということは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。あっという間にお面が変わる技なので、どうやって変えているのか思わず仕組みやからくりが知りたくなりますよね。そこで今回は一部で国家機密と噂されている変面の仕組みやからくりを解説していきます。

目次

「中国」変面とは?

変面とは中国四川省の伝統劇「川劇(せんげき)」内の一幕で披露された技巧と言われています。役者が手を顔に当てた途端に装着している仮面を瞬時に喜怒哀楽を表現しているそれぞれの仮面に変化させる門外不出の秘儀とされ、一子相伝のみ伝承を許された技法です。

1360年代には既に技巧が記述されていることから700年近い歴史を持つ技術になります。

どのような仕組みでお面を変えているのかは「秘伝」とされていますが、日本でもパフォーマンスとして変面が使用されている動画が多くアップされています。

観客を魅了し、皆を不思議な気持ちにさせるパフォーマンスです。

「中国」変面は国家機密って本当?

700年近い歴史を誇る変面は政務院総理・国務院総理を務めた周恩来の意によって変面の仕組みは中国の国家機密とされています。また、変面の技術は一子相伝であり、その仕組みについては門外不出のため、変面師に聞いても教えてもらうことはできません。

しかし、なぜか中国だけではなく日本でも動画にアップされているくらいなので、国家機密というのは本当なのか疑問ですが、これは本家の変面や資料などからその仕組みが暴かれて、伝承者でなくても変面ができるようになってしまったためです。

しかし、伝承者から変面の仕組みを直々に教えてもらったわけではないため、必ずしも同じ仕組みとは限りません。ですが、現代の変面は「国家機密でもなく、オリジナルの変面でもない」とされており、現代世に出ている変面はオリジナルの変面の資料を見て、推測で研究・想像し、新たに作り出した変面のため、「現代の変面」と言われています。

【中国】変面のからくりを徹底解説!

本場の変面を伝承している人は現在おらず、既に廃れてしまったと言われています。その理由は一子相伝など厳しく保護しすぎたことや収益性が悪いため、皆がやりたがらなかったなどがあげられます。

そのため、現在の変面のからくりしか世に出ていないのですが、一般的にはマスクが3枚から5枚重ねられており、特定の手順で一枚ずつ剥がしていく方法が多いです。この手法は「剥面(はくめん)」と呼ばれ、熟練の技が必要です。

このマスクは特別な絹や布で作られ、独特の接着剤で固定されており、この接着剤は湿度や温度に影響されにくいものが使用されています。それを目にもとまらぬ速さで剥がしていくことによって成立する技です。

そのため、変面のすごさはその仕組みではなく、シンプルなかたくりを魔法のようにして魅せる「変面師の技量」にこそあるものであると言えるのではないでしょうか。

最後に

今回は中国の伝統芸能「変面」の仕組みやからくり、国家機密と言われている真相について解説してきました。変面ができた約数千万年前は確かに国家機密だったようですが、現代の変面は本家の変面を推測して新たに作り出したものだとわかりましたね。

現代の変面でも十分見応え十分のパフォーマンスとして人気ということなので、実際に見たことがない方はぜひ見てみてください

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